シンプルでありながら、木活字のもつ力強さ、美しさが光るカレンダーです。
シーンを選ばずにどんなお部屋にも馴染むデザインですので、プレゼントにも最適です。

活字を組んだ版を手動式の活版印刷機で1色ずつ3回刷り重ね、
和綴じの手製本で仕上げた丁寧な手仕事によるカレンダーです。

そんなこだわりの点がつまった《木活字カレンダー2016》の
制作にかけた思いや、こだわりの点をインタビュー形式でまとめました。

—まず木活字カレンダーを作ったきっかけを教えてください

“活版印刷をいつでも見られるところに置いておきたい”そういう思いがカレンダーを作り始めたきっかけです。2年ほど前からこの思いを抱いていました。私はもともとデザインをすることが本業ではないため、思いはあっても自分でイチから作るという術がありませんでした。しかし昨年アメリカの木活字のミュージアムを訪問した際、“これだ”と思い、勉強と木活字の収集を本格的に始めました。

―どういう活字の組み合わせでこのカレンダーは作られているのですか?

表紙の文字や、月を表す数字や英語の部分はアメリカから輸入したアンティークの木活字を使っています。日付部分の数字はアメリカの木活字製作所Virgin wood typeで新たに作ってもらったもので、曜日と飾り罫の一部に金属活字を使用しています。

―日付部分をオーダーしたのにはどういった理由で?

日付を全て数字の活字を組み合わせるとなると、多くの活字が必要になるのと、バランスの問題もありました。あと、今の時代に木の活字を作っているというところに感銘を受けて、是非Virgin wood typeさんに仕事を頼みたいと思い製作をお願いしました。

―実際にアメリカ遠征の際にVirgin wood typeさんを訪ねられたそうですが、お会いしてどうでしたか?

実際にお会いして、すごく情熱をもってやっておられると身をもって感じることが出来ました。元々はご夫婦で立ち上げたのですが、旦那さんが病に倒れ一旦作れないという時期がありました。しかしなんとしてでも作るんだという奥様の情熱で再開をされ、現在はアメリカ中を膨大な量の木活字と共に移動・販売されたり、国内外の受注を受け製作をしたりと精力的に活動なさっています。

―かなりこだわりをもって活字の選定からなさっていますが、どういう思いがありましたか?

作り手の顔が見えるものを作りたいという理想がありました。どこの、どんな人が、どういう思いをもって作っているのかということも、併せ持つものが出来たらいいなと。もうひとつは、リバイバルというか、単なる「古くて懐かしい」というものにしたくなかったんです。今の時代になんで活版なのか、という問いに対して、古いものと新しいものを組み合わせたものが出来たらおもしろいなという思いもありました。

―2016年のカレンダーを作り終えて、今はどのような思いですか?

より使いやすく、より美しくという点を今後も追及していきたいです。デザイナーではない自分にとって、版を作るというのは大きなチャレンジにはなりますが、日々自分の手を動かしてよりよいものを作っていきたいです。

Specification

活版印刷で1枚ずつ刷られています。かすれや凹みを味としてお楽しみください。

  • デザイン・制作

    なにわ活版研究所【NANIKATSU】

  • 販売価格

    ¥3,240【税込】

  • サイズ

    B4判【257×364mm】

  • 重量

    161g

  • 枚数

    13枚【表紙+12ヶ月分】

  • 備考

    手動式のプレスで1枚ずつ手刷りし、日本の伝統的な和綴じで手製本しました。
    ミシン目の切り取り式です。
    かがり糸には、活字組版を固定する際に使う解版糸に蜜蝋を塗布したものを使用しています。

当商品のお取扱いをご検討の方は、ご相談ください。

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