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活版印刷とは
 印刷の四大方式、凸版、凹版、平版、孔版のうちの1つ、凸版印刷にあたります。
鉛合金や木製の活字や、鉛版(紙型)、感光性樹脂版、金属版(腐食、彫刻)などを用いる印刷です。
全盛期には新聞、書籍などの出版印刷物をはじめ、事務用印刷物や広告宣伝印刷物に用いられるなど、商業印刷の主役の座にありました。
オフセット印刷の品質が向上するまでは、3色、4色またはそれ以上のインキを用いたカラー印刷(原色版)も行われていました。
1970~80年代頃を境に、オフセット印刷にその主役の座を譲りました。
印刷産業を担う役割を終えたいま、版画感覚のアート(エディション、限定部数)、ハイエンドのカスタムプリンティング(インビテーションやステーショナリー、ets.)、セルフプロダクト(デザイナー=プリンター)の手法として見直されています。

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【活版】
①活字組版、②活版印刷、③凸版印刷(広義)。

【活版印刷】
Gutenbergの発明、活版を用いた印刷、今では広く電気版、鉛版の印刷もふくめる。

日本印刷年鑑1953年版(日本印刷工業会発行)の印刷用語集(P.344)より引用

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19世紀後半には、複製版(紙型、ステロ版)や自動鋳植機(※1)が発明されるなど技術革新が進み、これらも活版印刷に含めるようになったようです。
しかし、1文字づつ独立した金属活字を手で文選し、植字(組版)することのみを活版印刷とし、樹脂凸版や金属凸版を活版印刷に含めないという考えの方もおられます。
活字か凸版かという点は、誤解を招かぬよう注意が必要です。

※1 活字を自動的に鋳造すると同時に植字(組版)をも行う機械。



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